視察研修会 沖縄愛楽園
視察研修会詳細
題名:視察研修会 沖縄愛楽園
日時:2016年12月4日(日) 8:50~15:00
場所:国立療養所 沖縄愛楽園(名護市屋我地島)
プログラム
1.施設見学:沖縄愛楽園
2.昼食:名護曲レストラン
3.講話:これからの協会の方針
視察風景
参加者の感想【1】
こんにちは。久しぶりに元気なシゲ子先生とお会いできて嬉しかったです。又、会員の方々とも共に学び、お昼もご一緒させて頂き、有意義な一日でした。昨日の研修の【人権】というテーマに添った内容ではなかったかと思われます。
間違った認識が 誤った政策に繋がり、多くの人を絶えがたい苦しみと悲しみを引き起こしたことを、私達は忘れてはならないと思いました。
ハンセン病については、以前から知ってはいましたが、今回、初めて交流会を訪れ、あまりに非人道的人間としての尊厳を踏みにじるような扱いを受けていたこと、また、回復した後も なお差別が続いていたことを思うと涙があふれ、胸の苦しさを感じました。
人が、人として尊ばれ、人として生きる権利を持つ強さも保持しつつ、今の社会がより良く生きることのできるよう弱い立場の人に 寄り添っていけるよう頑張りたいと思いました。
シゲ子先生も、お体を大切に!これからも、ご指導宜しくお願い致します。
参加者の感想【2】
教科書で教わったハンセン病、だが うろ覚えだったので今回の愛楽園施設研修に参加した。初めて訪れた愛楽園。現地に到着してすぐに壕を教えてもらった。
資料館では、手足の悪い状態であったにもかかわらず、食料の為に素手や補助器具をつけて作業をした様子の解説に衝撃を受けた。コンクリートの塀の中での生活の様子が再現されており、ガイドの方による案内や当時の映像写真や証言集、展示解説は、とても痛ましい思いでいっぱいだった。
私の記憶では とても怖い病気だと思っていたが、それは間違った認識で、元患者に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。戦争による過酷な労働環境が重症や死に至らしめたのであり、感染しても抵抗力があれば発症しないことや、薬で治る病気である事を学んだ。
強制隔離を定めた【らい予防法】の下、入所後は名前を変えられ治療の為屋我地島へ向かう船にも乗せてもらえず、人間扱いを受けなかった回復者の気持ちを考えると何とも言えない気持ちになる。また、本人だけでなく家族までもが苦しめられたらい法。現代に生まれた幸せな私達であるが、回復者は現在も偏見に怯えながら暮らしている。差別、偏見はあってはならない!
資料館出口付近のたくさんの笑顔の写真や、やんばる展での繊細な芸術品に心が救われた。私にできることは…安心して平和に暮らせる社会になるよう、ハンセン病は、薬を飲めば治る病気である事、特別な病気ではない事を伝えていきたい。そして、弱い立場の人に無関心にならないようにしたい!と感じた。
上原先生、人権について考える機会を与えて下さり、本当にありがとうございました。